東京・上野動物園は25日、23日に誕生したジャイアントパンダの双子について「どちらも健康状態は良好」と発表した。母親のシンシン(雌、15歳)も「健康状態に問題はない」という。

同園は、複数頭出産した場合、母親が同時に保育を成功させることは難しいため、出産後に1頭を取り上げ保育器に移し(子ども1)、もう1頭はシンシンが抱いていた(子ども2)。24日午前1時半に子どもを入れ替え、25日午前3時10分にも再び入れ替えた。

子どもたちは、シンシンが1頭の世話をしている間、もう1頭は保育室の保育器内で飼育管理。シンシンに抱かれているときは乳房から、保育器内ではシンシンから搾乳した母乳を獣医師から与えられて飲んでいる。どちらも「活力や体重、便の状態から母乳を飲めていると判断。健康状態は良好です」という。

2頭とも性別は不明。子ども1は体重124グラム、体長13・4センチ(23日時点)。子ども2は体重146グラム、体長15・0センチ(24日時点)。

シンシンは22日の夜からえさも水も摂取していなかったが、23日に電解質や糖分を含む水分を与えたところ2リットルほど飲み、その後も随時水分を補給している。25日朝には出産後初めてのえさとして、タケノコ3本を与えたところ、すべて食べた。子どもを入れ替えても、シンシンは問題なく抱きかかえ、世話をしている。同園は「出産による疲労が見受けられますが、健康状態に特に問題はありません」と発表している。