将棋の最年少2冠、藤井聡太王位(棋聖=19)が豊島将之叡王(竜王=31)に挑戦している、第6期叡王戦5番勝負第2局が3日午前9時から、山梨県甲府市「常磐ホテル」で始まった。先後は事前に決まっており、先手の豊島が先手7六歩と角道を開けたのに対し、後手藤井はいつものようにお茶を飲むと後手8四歩と飛車先の歩を突いてスタートした。

叡王戦初登場の藤井は7月25日、東京都千代田区「江戸総鎮守 神田明神」で行われた開幕局を制した。同時に進行している王位戦7番勝負第2局(7月13、14日、北海道旭川市「花月会館」)、同第3局(同21、22日、神戸市北区有馬温泉「中の坊瑞苑」)も連勝。王位戦第1局(6月29、30日、名古屋市「名古屋能楽堂」)で完敗した時点で1勝7敗だった対戦成績を、4勝7敗まで押し戻した。

豊島の挑戦を受けている王位戦と立場を入れ替えての頂上対決は、最大12番に及ぶ。叡王戦で連勝して、タイトル奪取と史上最年少3冠まであと1勝に迫るか。豊島が返してタイに持ち込むか。

持ち時間は各4時間。正午から1時間の昼食休憩を挟んで、3日夜には決着の見込み。