将棋の最年少タイトルホルダー、藤井聡太王位・棋聖(19)が16日、大阪市の関西将棋会館で指された第71期王将戦2次予選決勝で、稲葉陽八段(33)を106手で破り、前期陥落した挑戦者決定リーグへ即復帰を決めた。

二転三転する激戦の末に敗れた稲葉は、初のリーグ入りが来期以降に持ち越された。「(藤井2冠が)決めに来られたが、決め手が見えず結構難しくなった。精査してみないと分かりませんが、いい手があったら勝ちになっていたかもしれません」と振り返った。今年6月の順位戦B級1組では藤井に勝っている。再現はならなかった。