立憲民主党の推薦を受けた元横浜市立大医学部教授の山中竹春氏が激戦を制して初当選した。投票終了の午後8時すぎに当確が出た山中氏は会見で「ワクチンの接種を加速化する」などの効果的な対策を打ち出すことを宣言した。IR誘致は「撤回の宣言を早期に出す。その上で必要な手続きに入る」と力強く語った。

新型コロナウイルス感染が急拡大する中で、唯一の専門家であると強調し、中盤から終盤戦にかけて菅首相肝いりの小此木八郎氏らをリード。8候補乱立の選挙戦を制した。立民の江田憲司代表代行は「菅政権のコロナ対策の失政や、感染爆発は順風にはなりました」とし「コロナの専門家じゃない、他の候補者を擁立していたら勝てなかった。いい受け皿があれば、自民党恐るるに足りない」と次期衆院選をにらんだ。

現市議会の勢力は自公の与党が過半数を占める。山中新市政は、今後の議会運営が大きな課題となる。【大上悟】