菅義偉首相は3日、自民党臨時役員会で、自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に出馬しない意向を示した。総裁任期いっぱいで首相を退陣する。6日に予定されていた党4役の人事刷新についても行わない。二階俊博幹事長には、この日朝に辞意を伝えた。

午後1時すぎ、首相官邸で取材に応じた菅首相は「先ほど開かれました自民党役員会で、新型コロ対策に専任したい、そういう思いで総裁選に出馬しないと決めました」と説明。「総理大臣になってからさまざまな問題に全力で取り組んで参りました。私自身、コロナ対策と総裁選と莫大なエネルギーを使いましたが、やはり両立はできない。感染拡大を防止するために、国民の命を守るために専任をしたい。以上です」ときびすを返した。

記者から怒号が飛んだが、質問には答えず立ち去った。