大阪府の吉村洋文知事(46)は6日、府庁で取材に応じ、12日で期限を迎える緊急事態宣言について「延長はやむを得ない」との考えを示した。

吉村知事は「いまの感染の状況、医療の逼迫(ひっぱく)状況を考えると、延長はやむを得ないと思っている。12日で解除するのは難しい」と見解を示した。 政府へ宣言の延長の要請について「国へは伝えていない」とした上で「感染自体がピークアウトしているとする専門家もいる。そういった数字の傾向もあるが、判断は難しい。きょう、明日の陽性者の数を見たい」とした。6日の大阪府の新型コロナウイルスの新規感染者数は924人。新規感染者数が1000人を下回るのは8月16日以来、21日ぶりとなった。

政府は、東京など首都圏の1都3県について延長する方向で調整を進め、大阪など関西圏も延長を検討している。期間は9月末までとする案が出ている。