千葉市のZOZOマリンスタジアムで18、19日に開催予定の音楽フェス「SUPERSONIC 2021」を巡り、市や県が新型コロナウイルス感染拡大の影響から、開催の延期や規模の縮小を求めていた問題で、主催者側の「クリエイティブマン・プロダクション」が1日当たりの観客人数を、1万人程度の見通しとして開催を予定していることが7日、分かった。

主催者側によると、海外アーティストの再度のブッキングが難しいことから延期はしない方針。既に1日当たり1万3000人のチケットを販売しており、4日から感染に不安を感じた人など、払い戻しの希望者の受付を行っている。担当者は「今の人数から半分以下にするのは難しい。他社のイベントなどと比較して1~2割ぐらい人がキャンセルすると思います」と話した。会場内では酒類の販売はせず、持ち込みも禁止した。立ち見のアリーナの自由席には座席を設けた。

市は2日、主催者側に開催の延期や参加人数の上限を5000人にするよう求めていた。要望を受け入れない場合、市は後援を取り消す意向を示しており、主催者側からの正式な返答を待っているという。

県は、緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置期間中のイベントの上限人数は5000人、解除された後の1カ月程度は1万人としているが、事前に販売したチケットについては上限人数を越えてもキャンセル不要の扱いとしている。5日にZOZOマリンスタジアムで行われたプロ野球ロッテの試合では9328人を収容している。【沢田直人】

◆これまでの経緯◆

▼5月31日 開催日程を発表。昨年販売したチケットは持ち越しが可能

▼8月30日 来日するアーティストの隔離期間の確保と、大阪-千葉間の移動が難しいことから大阪公演の中止を発表

▼9月2日 千葉市や県が開催の延期、規模の縮小を求める

▼4日 希望者へチケットの払い戻しを開始する

▼18、19日 東京公演の開催を予定