東京都大田区の羽田空港内の「日本航空メンテナンスセンター1」で22日、野生のサルが1匹侵入しているのが見つかり、その後捕獲された。

警視庁東京空港署によると、けが人はいないという。1カ月程前から都内では、同一とみられるサルの目撃情報が相次いでいた。

日本航空によると、午前6時半ごろ、機体が格納されているセンター内1階にサルが侵入したのを職員が目撃した。通報を受けた警察が午後0時45分ごろ捕獲した。野生動物は鳥獣保護法により原則的に捕獲できないが、空港侵入の恐れがあるため、区の申請に基づき都が許可した。区によると、捕獲されたサルの処遇は関係機関が協議を進めているという。

都によると、8月23日に羽田空港から約30キロ離れた板橋区大和町で目撃情報があった。同一のサルかは明らかではないが、北区や品川区などで、民家の屋根の上を走り回るサルの姿が確認されていた。これまで被害情報はなく、捕獲作業は行っていなかった。各自治体のホームページではこれまで、サルを目撃した際に、不用意に近づかず餌を与えないことなどを呼び掛けていた。【沢田直人】