渡辺明王将(名人・棋王=37)への挑戦権を争う、将棋の第71期王将戦挑戦者決定リーグ1回戦、糸谷哲郎八段(32)対藤井聡太3冠(王位・叡王・棋聖=19)戦が27日、大阪市の関西将棋会館で行われた。午前10時から始まった対局は、82手で後手の藤井が快勝した。

敗れた糸谷は、「予想と外れた将棋で、ちょっと攻めが細くなってしまった」と残念がった。今期は2次予選からスタートし、佐々木慎七段、八代弥七段を下して6回目のリーグ入りを果たした。いきなり、難敵との対戦で黒星スタートとなった。「2局目以降、気を取り直して1局1局丁寧に指していきたい」と話していた。