菅義偉首相の後継を決める自民党総裁選(29日投開票)は27日、残り3日の最終盤に突入した。4候補の争いは決選投票も有力視される中で激化。議員票(382票)と同数の党員・党友票(382票)は、28日が締め切りだが、郵送受付のため、この日が実質の最終日とあって各陣営の動きは活発化した。

河野太郎行革相は午前、ラストアピールとして小泉進次郎環境相らとともに都内で買い物難民を支援する移動スーパーを視察し、高齢者らと意見交換した。午後は小泉氏ら4人の衆院議員「四志の会」からエールを受けた。河野氏は「国民の気持ちと、かい離すると、政権を託されない」と気持ちを引き締めていた。小泉氏からは必勝へ地元の神奈川・横須賀市の「叶神社」にちなんだ「叶」の焼き印入りのあんぱんをプレゼントされた。

野田聖子幹事長代行は、全国農業協同組合中央会(JA全中)を訪問、高市早苗前総務相は中国から人権侵害が問題となっている新疆ウイグル自治区などの代表らから要望書を受け取った。岸田文雄前政調会長はメディアへの露出はなく、事務所で票固めや情勢分析に当たった。【大上悟】