ノーベル物理学賞に選ばれた真鍋淑郎さん(90)が生まれ、旧制三島中学(現・三島高校)を過ごした愛媛県東部にある四国中央市の篠原実市長は5日夜、公式ホームページに「大きな喜びであり、名誉」とコメントを載せた。

篠原市長は「市民を代表しまして、真鍋淑郎博士のノーベル物理学賞の受賞を心からお喜び申し上げます」と祝福。「真鍋博士」について、新宮村(現・新宮町)で生まれ、旧制三島中学卒業まで「本市で過ごされました」とつづった。

その功績について「学位取得後、米国に渡られ、二酸化炭素濃度の上昇が大気や海洋に及ぼす影響を世界に先駆けて研究され、これまでに地球温暖化研究や気候研究の根幹をなす研究成果を数多くあげてこられました」と紹介。

今回の受賞を「四国中央市にとりましても大きな喜びであり、名誉」とし、快挙を「市民の皆さまと分かち合うとともに、真鍋博士のますますのご健勝とさらなるご活躍をお祈り申し上げます」と書き込んだ。

同市役所ではこの日、集まって受賞を待つことはなかったが、市長や職員らもそれぞれが受賞を知り、歓喜したという。同市などによると、旧新宮村は市の山間部に位置し、新宮茶の産地として知られる。