東京都の小池百合子知事は15日の定例会見で、東京都議選のさなかに無免許運転で事故を起こして書類送検され、問題発覚後も議会側の辞職勧告決議や召喚状にも応じない木下富美子都議(55)に対し「(当選は)多くの方の協力があってのこと。既得権として考えてしまうのは、全く理に反している」と述べ、厳しく批判した。

「選挙に勝ったのは、自分が偉かった(から)というだけではない」とも指摘。「本人も困っているのではないか。自分自身を客観視すべきと何度も言っている。自分が取るべき行動は何か、あらためて考えて行動してほしい」と、呼びかけた。

木下氏は都民ファーストの会に所属し、都議選で再選されたが、事故発覚後に都民ファを離党。選挙戦最終日には、小池氏の応援を受けていた。議会には、体調不良を理由に出てきておらず「雲隠れ」を続けている。