岸田文雄首相は19日、北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けて、政府として対応にあたるため、この日公示された衆院選の自民党候補応援遊説を一部キャンセルして、東京に戻る調整に入った。磯崎官房副長官が、同日午前の記者会見で明かした。

岸田氏はこの日、福島市で第一声の街頭演説を行った。その後は宮城、秋田両県で計3カ所を回る予定になっていたが、秋田県での遊説を取りやめて、帰京する。

今月4日の政権発足後、超短期決戦で初の国政選挙となる衆院選に臨んでいる首相。しかし肝心な公示日に北朝鮮がミサイルを発射。遊説日程が混乱する形になり、北朝鮮に思わぬ形で水を差された格好だ。