第49回衆院選は19日公示され、日本維新の会の松井一郎代表(57)、大阪府知事の吉村洋文副代表(46)は、維新の聖地でもある大阪・なんばの高島屋前で第一声を上げた。

吉村氏は「昨日の大阪の新型コロナウイルスの新規陽性者は29人。ここまで抑え込むことができたのは、みなさんのおかげです」と感謝した。

府知事としてコロナ対策に取り組む吉村氏は、演説では病床確保の取り組みなどをアピール。さらに「今回、自民党は残念ですね」と話し、岸田首相が掲げる経済政策「成長と分配の好循環」について「成長するには改革が必要。改革なくして成長なし。自民党は改革という言葉を放棄した」と強調した。「日本だけが既得権にまみれて、改革に挑戦しないのが30年間、続いてきた。今回の岸田さんの政治はもっと昔に戻っている。改革はやらない。改革は冷たいからやらない。ちょっと待て! やさしい言葉はいいけど、何もしないことほど残酷なことはない」と対決姿勢を鮮明にした。

続いてマイクを握った松井氏は「一部の人がいい思いをする構造を令和にふさわしいものにつくり替える。大阪で進めてきたことを全国で進めれば日本は成長する」と聴衆に訴えた。