英王室のウィリアム王子(39)とキャサリン妃(39)夫妻が19日、ダイアナ元妃の生誕60周年を記念して今年7月に英ロンドンのケンジントン宮殿に設置された銅像の除幕式を祝うプライベートなパーティーを開催した。

除幕式は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で当初の予定より規模を大幅に縮小して行われたため、この日は除幕式に出席できなかった銅像の建立のために寄付をした支援者らをケンジントン宮殿に招き、感謝の言葉を伝えたという。一方、除幕式には米カリフォルニア州から帰国していたヘンリー王子の姿はなく、離脱後初の帰国になるか注目されたメーガン妃も出席はかなわなかった。

報道によると、パーティーには他にダイアナ元妃の弟チャールズ・スペンサー氏や姉のセーラ・マッコーコデールさんとジェーン・フェローズさんらが出席していたというが、ダイアナ元妃と親交のあった歌手エルトン・ジョンは腰の手術からの回復が遅れていることから欠席したと英メディアは伝えている。

ダイアナ元妃の銅像はウィリアム王子とヘンリー王子が4年間に渡って共同で進めてきたプロジェクトで、欠席したヘンリー王子は個人的に支援者たちに連絡を取って感謝を伝える意向を示しているという。ヘンリー王子夫妻が昨年3月に王室を離脱して以降、確執が取り沙汰されている兄弟だが、除幕式では「母が今も私たちと一緒にいられたらと毎日考えています。そして、この像が永遠に母の人生と遺産の象徴としてみなされることを願っています」と共同で声明を発表していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)