クラシック音楽の名曲をイメージする香水を発売した浜松市内で楽器販売や音楽教室を運営するアオイ楽器店の川上嘉将(よしまさ)社長(49)らが26日、同市役所で鈴木康友市長(64)を表敬訪問した。

コロナ禍で教室を休講するなど大きな打撃を受け、音楽を通じて何かできないかと考えてたどりついたのが香水だった。川上社長は「インターネットでは音や映像は送れても、香りは届けられない。香水の香りとともに音楽を楽しんでもらえれば」と開発のきっかけを話す。

ブランド名は「音楽の香り」。「バッハ:G線上のアリア」、「ベートーヴェン:エリーゼのために」、「ショパン:幻想即興曲」と名付けられた3種類を商品化した。それぞれの曲をイメージし、時間の経過とともに香りが3段階で変化していくという。「ショパン」の香りについて鈴木市長から「とてもエレガント」と評され、川上社長は満足顔。「浜松市歌の香水を作ったらいかが。浜松名香とか浜松市香と名付けて」と希望するなど、次々とアイデアを出した。3商品は化粧品店ではなく、主に楽器店やインターネットで販売していく。【倉橋徹也】