東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)で8日、報道陣に2年ぶりとなるクリスマスイベントが公開された。今日9日から12月25日までの47日間、「東京ディズニーリゾート(TDR)のクリスマス」が繰り広げられる。

昨年はコロナ禍のためクリスマスイベントがすべて中止となり、TDLの中心地、ワールドバザールにはクリスマス名物の8メートルを超える「ビッグツリー」はなかった。

TDRを運営するオリエンタルランドのマーケティング本部イベント担当の五味正子さんは「コロナ対策として密集してしまうツリーは設けていません」と話し「ただ、エンターテインメントとデコレーションをクリスマス仕様にしてゲスト(来場者)をお迎えしています」と説明。ビッグツリーがなくなり、人通りは少なくなりバザール内の買い物もスムーズになった。 「ビッグツリー」に代わるよう、今回のクリスマス期間からは「聖夜の妖精/リルリンリン」が初登場した。キルト系の布地のパッチワークのイラスト。先端に鈴のついた赤い三角帽子をかぶり、そのシルエットは、まるでクリスマスツリーのようだ。首には赤、緑、ベージュのクリスマスカラーの長いマフラーが巻かれている。

大きな黒い丸い耳が2つついて、ちらりとのぞく目はミッキーマウスに似ているが、五味さんによると「ミッキーではなく、クリスマスの妖精。ちっちゃい『リトル』と帽子の先端の鈴の音色の『リンリン』を合わせて命名しました。細かいプロフィルは非公表です」とその実態はベールに包まれたままだ。

リルリンリンはTDLだけのキャラクターで、過去の例を見ると、東京発のダッフィー(TDS)はキャラクターがシリーズ化され、海外のディズニーなどにも登場する現象が起きており、今後、リルリンリンがどのように成長していくのか注目される。【寺沢卓】