政府は11月30日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者が、日本で初めて確認されたと発表した。

<オミクロン株とは>

従来の変異株に比べ、ウイルスの遺伝情報の変異が非常に多いのが特徴。感染力が強まっている可能性が指摘されている。また、当初のウイルスをもとに開発された現在のワクチンの効果を弱める可能性もある。過去に感染した人が、再び感染しやすくなるのではないかとの恐れも出ている。英BBC放送は科学者の「これまで見た中で最悪の変異株」との発言を紹介した。まだ分かっていないことも多い。また、今回は空港検疫で検知したが、町中への流入も想定し、迅速な検査法の確立が急がれる。この株の感染を確定させるには、ウイルスのゲノムを網羅的に解析する必要があるものの、結果判明までに数日以上かかる。国立感染症研究所を中心に、従来の検査法で6時間程度で判別するための作戦が練られている。