発明家のドクター・中松氏(本名・中松義郎=93)が28日、東京国際フォーラムで緊急会見を開き、21年12月29日に体調が急変して救急搬送され、脳幹梗塞で生命の危機に立たされていたと明らかにした。

中松氏は「MRIで見ると(脳の)ど真ん中がやられていた。普通なら、その場で死ぬか半身不随。(体の)左側がしびれた段階で救急車で搬送されたので食い止められた」と処置が早かったことが不幸中の幸いだったと説明した。その上で「脳出血の危険性があり(医師は)血栓を溶かす薬は打ってくれなかった。結局、血の流れを良くする薬を点滴した」と治療を振り返った。

倒れてから1カ月がたったが、いまだに「左手の皮膚感覚が違う」という。「(脳の)壊れた部分は治せない。(脳幹梗塞の)拡大を防ぐ処置をした。今日も病院に行ってきた。(脳幹梗塞が)進行しないように、どうしたらいいか、もう1ミリ増えたら呼吸が止まる」と現状を語った。

医師からは2週間の安静を言い渡されたが、緊急搬送された病院の病室が非常に寒く、主治医が旧知の間柄だったこともあり、説得して21年大みそかに退院したという。

退院後は、通院して治療を続けながら、習慣にしている運動も再開したという。「退院後、頭の動きがさえた」と言い、発明も再開。早速、会見の場で感染拡大が進む新型コロナウイルスのオミクロン株対策の新発明「オミクロンマスク」と「オミクロン面」を発表した。