堀内詔子ワクチン担当相は9日午前の衆院予算委員会で、堀内氏直轄の「ワクチンチーム」の人員削減について立憲民主党の柚木道義氏からの質疑を受けたが、答弁はかみ合わず、紛糾した。

ワクチンチームは省庁を横断する業務調整や自治体へのワクチン配送、情報発信などを行っているが、各自治体から52人派遣されたリエゾンチームは昨年12月に解散されるなど縮小している。

柚木氏から「リエゾンチームの解散をいつ知ったのか」と問われた堀内氏は「解散したのではなく、13人が職務を果たしている」などとワクチンチームとリエゾンチームを混同したと思われる答弁で解散時期については明言を避けた。

後藤茂之厚労相が助け舟で代弁すると野党側から「今、知ったんじゃないか?」などとヤジが飛び、与党側もヤジで応酬するなど騒然となった。

堀内氏は昨年12月の臨時国会から不安定な答弁を連発し、同席した閣僚からフォローを受けて、しのぐ場面が続いている。

河野太郎前ワクチン担当相はワクチンチームについて5日、自身のツイッターに「私の時と比べてワクチンチームの人数が激減。厚労省が情報を出さない。最終的な決定権がない。都道府県とのリエゾンチームが解散させられた」などと苦言を呈している。