漫画家藤子不二雄Aさんが住んだトキワ荘の外観を再現した博物館「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」では7日、藤子Aさんを悼む声が上がった。

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突然の訃報を受け、豊島区の高野之夫区長は「いつまでもお元気で長生きしてくださるものと思っていたので残念でなりません。心よりご冥福をお祈りいたします」とコメントした。区の担当者によると、藤子Aさんは20年10月の寺田ヒロオさん、21年4月の手塚治虫さんの企画展内覧会でミュージアムを訪れていたという。担当者は「トキワ荘の仲間たちが成功した話を、自分のことのようにお話しされていたことが印象的」と振り返った。22、23年に藤子Aさんの企画展を打診していたといい「状況を見ながら開催できたらと思っています」と話した。

7日は、特別企画展「鉄腕アトム-国産初の30分テレビアニメシリーズ-」を開催中。親子で訪れた小田切とよ子さん(48)は「すごく寂しいですが、作品は今でも生き生きしていて、これからも多くの人に読まれると思う」。息子の遙哉君(11)は「いつか全作品を読んでみたい」と笑顔を見せた。【沢田直人】