米SNS大手ツイッターの買収で合意した電気自動車大手テスラの最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏(50)が、日本の出生率の低下に「いずれ日本は消滅するだろう」とツイートし、加速する日本の人口減に警告を鳴らした。

総務省が先日発表した2021年の人口推移で人口の減少幅が過去最高となり、死者数が出生数を上回ったことを伝える英語の記事について7日、「当たり前のことを言うようだが、出世率が死亡率を超える変化がない限り、日本はいずれ消滅するだろう。それは世界にとって大きな損失となる」とコメントしたもので、このツイートは米金融系ニュースサイトでも「マスク氏が日本に警鐘を鳴らす」と取り上げられている。

マスク氏はこれまでも、「問題は2050年までに世界人口は高齢化と減少することであり、人口過多ではない」と語り、国連の予想は的外れだと非難するなど、人口減少に警鐘を鳴らしてきたことで知られる。2019年のインタビューでは、今後30年ほどで世界人口の年齢構造は逆ピラミッド型になっていくと述べていた。

マスク氏のツイートに対してフォロワーからは、「解決方法を教えて欲しい」「日本は移民を受け入れることで減少を止められるかもしれない」と言ったコメントのほか、「賃金は上がらず、インフレで中流階級の人たちは子供が欲しくても、経済的余裕がない」と現状を訴える声も上がっている。また、「より多くの人が子供を産みたいと思う世界にする必要がある」と子育て支援の必要性などを求めるコメントもある。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)