米SNS大手ツイッターの買収手続きを一時保留することを明らかにした米電気自動車大手テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏(50)が、トランプ前大統領のツイッター復帰は望んでいるものの2024年の米大統領選で支持するという意味ではないとツイートした。マスク氏は自身がツイッターを買収したあかつきには、昨年1月に起きた米連邦議会議事堂襲撃事件を扇動したとして個人アカウントを永久凍結されているトランプ氏をプラットフォームに復帰させる意向を示していた。

トランプ氏のツイッター追放は「道徳的に悪いこと」と述べていたマスク氏だが、それに関連して「2024年(の大統領選)は不和を生じさせない候補者の方が良いと思うが、それでもトランプはツイッターに戻るべきだと思う」とツイートした。さらに、バイデン大統領に対しても、その直後のツイートで「バイデンの過ちは、彼が国を変革するために選ばれたと思っていること。しかし、実際には誰も劇的な演出を望んでいなかっただけ」とつぶやいてる。マスク氏はバイデン政権が進める電気自動車への補助金を増やす案に真っ向から反対するなどバイデン大統領とは対立関係にあるとされており、今年1月には「国民をバカにしている」と批判していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)