国民民主党の玉木雄一郎代表は17日午前、日本維新の会の岬麻紀衆院議員が2019年参院選(落選)の選挙公報に記載した私立大の「非常勤講師」の肩書が虚偽であったとして公選法違反の疑いで刑事告発された問題で「1回、2回数時間講演して非常勤講師と呼べない。維新さんらしくないと思う。当然(議員を)辞めるべきだと思っていました。法律に抵触する可能性もあると思う」などと対応を批判した。

岬氏は16日の会見で講師を務めていたとする亜細亜大、杏林大から「非常勤講師ではなかった」との回答を得たことを明らかにしたが「常勤の講師ではないという意味で常勤の対義語から非常勤と記載した」と釈明し、「経歴を詐称しようという気持ちは毛頭ございません」などと謝罪した。

日本維新の会代表の松井一郎大阪市長は9日、経歴詐称があれば、議員辞職させる考えを示していた。岬氏は議員報酬1カ月分を寄付する意向を示したものの会見に同席した藤田文武幹事長は口頭で厳重注意したとし、議員辞職には至らないとの認識を示した。岬氏は昨年10月の衆院選で愛知5区から出馬して比例復活し、初当選した。