株式投資で30万円を1億円にした元サラリーマンのマル秘テクニックの「実践編」。今回は世界一の投資家として有名な「ウォーレン・バフェット」の動きをヒントにします。

日本における超有名な競走馬と言えば? 私はシンボリルドルフ、オグリキャップを思い浮かべます。最近ならアーモンドアイやキタサンブラックといったところでしょうか。

株式投資における超有名人といえば、おそらくウォーレン・バフェットでしょう。91歳の今でも現役です。世界長者番付のトップに立ったこともあります。バフェットが話す内容には世界中の注目が集まります。

バフェットが最近株式を大量購入した会社が話題となりました。その会社は米国のアクティビジョン・ブリザード(ATVI)です。世界的に有名なゲーム会社で、マイクロソフト社がこの会社の株を95ドルで買収するとすでに発表していました。

このコラムを執筆時点でのATVIの株価は78ドル前後です。95ドルで買収されるはずなのになぜこんなに安いのでしょうか。その大きな理由は買収の許可を得るために17の国や地域の独禁法などの審査を受ける必要があるからです。そのために時間がかかり、許可されるとも限りません。

そのことを承知の上でバフェットは買い増ししました。「買収が成功したら差額分がもうかるからOK。失敗したとしてもそれだけの価値のある株」。おそらくバフェットは、こう考えたのではないでしょうか。

これまで私は、夜はゆっくり寝たいので米国株を避けてきました。でもバフェットが買った株なら日々の値動きを気にしなくてもいいだろうし、95ドルで買われる期待もあります。保有するのもありかなと思っています。

◆夕凪(ゆうなぎ) 1967年(昭42)、新潟県生まれ。電気通信大卒。大手IT企業に勤めながら04年に30万円から始めた投資資金で億超えを達成。12年に退職し、専業投資家の道を選ぶ。「イベント投資」の名付け親。ツイッターのアカウント「夕凪」で投資情報を随時更新中。著書に「スタバ株は1月に買え!」(東洋経済新報社)。