東京・上野動物園は25日までに、双子のジャイアントパンダが初めて固形物を食べたと報告した。固形物を食べるかを確認するため、雄のシャオシャオには5月13日、雌のレイレイには同10日に、リンゴの小片を与えたところ、前足で持って少しずつ歯でかじりながら食べたという。この時以外に、固形物を食べたことは確認できていない。なお17年生まれのシャンシャンも、18年5月にリンゴを初めて食べた。

いつもは引き続き、母乳と人工乳を飲んでいる。日によって時間は異なるが、母親シンシンの授乳は1日に2、3回程度見られている。

2頭は母親とともに西園「パンダのもり」で元気に暮らしており、シャオシャオはシラカシやエノキの上で長い時間をすごしている。レイレイは最近エノキや擬木の上だけではなく、室内ですごすことも増えているという。体重は23日=334日齢で、シャオシャオが25・15キロ、レイレイが25・35キロ。

なお、東京都は6月23日に双子パンダが1歳になるのを記念し、6月20日に「祝う会」を開催する。会では誕生日プレゼントが贈られる。参加の定員は15組30人で、対象は都内在住の3歳以上の未就学児とその保護者。上野動物園公式サイトで同3日まで応募を受け付け、応募者多数の場合は抽選となる。イベントの様子はユーチューブで配信予定。またお姉さんのシャンシャンが5歳を迎えることも合わせて、同園はこれまでに生まれ育ったパンダたちにスポットを当てる企画「明るい未来へ! 上野で生まれたパンダたち」も予定し、パネル展示などを実施する。