22日公示、7月10日投開票が有力な参院選に、日本維新の会公認で比例代表に立候補を予定している歌手で俳優の中条きよし氏(76)が5日、東京・千代田区で事務所開きを行い、歌手の松田聖子(60)から激励を受けたことを明かした。「聖子ちゃんはずっと妹みたいにずっとしています。(神田)沙也加とも10歳くらいから一緒にご飯を食べたり。聖子ちゃんからはLINEで『いつまでも格好良いから、そのままでいてほしい。参議院選挙に出るという気持ちだけで、普通の人じゃ考えられない』とメッセージが届きました」。松田聖子から贈られた白いコチョウランの前で必勝だるまに目入れを行った。

選挙戦に関しては、高齢者の生活環境充実を柱にアピールするつもりだ。「300人くらいが集まる高齢者たちのカラオケ大会などにもお邪魔したい。歌は歌えないけれど、しゃべりに行きたい」と計画中。「自分にとっては高齢者のことが一番身近。高齢者がゆとりのある充実した幸せな生活が出来れば、若い人たちの負担も少なくなる。そういう政策、改革が出来れば良い」とさまざまな意見も吸い上げながら進めていく構えだ。

当選すれば任期は6年。「6年後は82歳。もうゆっくりしていいかなと。6年間で何が出来るのか。政権交代ということではなく、とにかく日本維新の会として人数を増やさないと意見が通らない。今日から戦闘開始モードです」。体力が続く限りの、1期完全燃焼で貢献する意気込みだ。ヒット曲「うそ」と、「新・必殺仕事人」で演じた「三味線屋の勇次」にちなんだ、「うそを言わない政治。」「国民の恨みを晴らします。」2種類のキャッチフレーズ入りオリジナルTシャツも披露。訪れた支援者やファンにも背中を押され、全国行脚を開始する予定だ。

参院選全国比例区の主な著名人立候補予定者には、同じ日本維新の会から元陸上競技選手の松野明美氏、元プロ野球選手でスポーツライター青島健太氏もいる。元SPEEDメンバーで自民党現職の今井絵理子氏、れいわ新選組からお笑いコンビ「浅草キッド」の水道橋博士らも出馬の意思を示している。【鎌田直秀】