将棋の最年少5冠、藤井聡太王位(竜王・叡王・王将・棋聖=19)が豊島将之九段(32)の挑戦を受ける、「お~いお茶杯第63期王位戦7番勝負第1局」が29日、愛知県犬山市「ホテルインディゴ犬山有楽苑」で再開した。藤井は王位3連覇を目指す。豊島は59期以来のタイトル奪還を狙う。昨年と同カードとなった。 

藤井は前日と同じ和装姿で午前8時47分に現れた。両対局者は記録係が読み上げる前日の手順を盤上に再現した。立会人の小林健二九段(65)が豊島の封じ手を開け「封じ手は先手3三桂成です」と読み上げた。2日目が始まった。

王位戦は全国を転戦し、1局を2日かけて戦う持ち時間各8時間の7番勝負。先に4勝を挙げた方がタイトルを獲得する。持ち時間各8時間のうち消費時間は藤井が4時間2分、豊島が3時間16分。対局は夜までには決着する見込み。

 

【お~いお茶杯第63期王位戦7番勝負今後の日程】

◆第2局 7月13、14日、札幌市「ぬくもりの宿ふる川」

◆第3局 7月20、21日、神戸市「中の坊瑞苑」

◆第4局 8月15、16日、佐賀県嬉野市「和多屋別荘」

◆第5局 8月24、25日、徳島市「渭水苑」

◆第6局 9月5、6日、静岡県牧之原市「平田寺」

◆第7局 神奈川県秦野市「元湯陣屋」