国政選挙に初めて挑んだ参政党が、比例代表で社民党やNHK党を上回る176万3429票を獲得し、党事務局長の神谷宗幣(そうへい)氏(44)が初当選した。得票率は3・33%で、公職選挙法が定める政党要件(2%以上)を満たし、今後は政党交付金が支給され、衆院選では小選挙区と比例の重複立候補が可能になるなど、諸派ではなく国政政党として扱われる。

参政党は「投票したい政党がないから自分たちでゼロからつくる」と、神谷氏らが20年4月に旗揚げした。今回、全45選挙区に各1人、比例代表に5人、計50人を擁立した。「(供託金など出馬に必要な)お金が集まるかな、足りない分はどうするかと、正直びびっていた」というが、マスク着用自由化などを訴える活動はユーチューブを通じて拡散し、選挙期間中、街頭演説会は大盛況となっていた。神谷氏は11日、あらためて会見し、「約束をしっかり果たしたい」と話した。