自民党の故安倍晋三元首相が派閥会長を務めていた安倍派(清和政策研究会)は21日、党本部で安倍氏の死去から初の総会を開催し、当面は会長空席のままで現体制を維持し、派閥名称も変更しないことを正式決定した。冒頭出席した安倍氏夫人の昭恵さんが「会長としてやりたいことがたくさんあった。それをぜひ引き継いでほしい」とあいさつしたことを、会長代理を務める塩谷立元総務会長が明らかにした。

派閥の会長代理は塩谷氏と下村博文前政調会長の2人が務め、塩谷氏は「一致結束して安倍総理の遺志を継ぐことだ」と述べた。今後は9月27日に見込まれている安倍氏の国葬後に改めて派閥の在り方などについて検討が行われる予定。19日の臨時総会で決定した方針案について説明が行われ出席者から異論はなかったという。