藤井聡太竜王への挑戦権を争う第35期竜王戦の挑戦者決定3番勝負第1局、山崎隆之八段(41)と広瀬章人八段(35)戦が9日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われ、後手の広瀬が山崎に126手で勝利した。広瀬は自身が竜王を獲得した18年度(第31期)以来2度目の挑戦権獲得に王手をかけた。

振り駒で先手となった山崎は相掛かりの戦型を選択。序盤は早いスピードで進行したが、難解な中盤戦では互いに慎重に読みを深めた。夕方から中盤のねじり合いになり、終盤はシーソーゲームに。最後は広瀬が寄せきった。

終局後、広瀬は「最終盤のミスは致命的になってしまうので、次局以降は気をつけたい」と反省した。

最終盤に一時、逆転した山崎は「大チャンスをいただいたのに最後の最後まで踏み込めなかった。情けない負け方をしてしまった」と悔しそうに振り返った。