渡辺明棋王(38)への挑戦権を争う、将棋の第48期棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメント2回戦、里見香奈女流5冠(清麗・女流王座・女流王位・女流王将・倉敷藤花=30)対阿久津主税八段(40)戦が15日、大阪市「関西将棋会館」で行われた。

対局は142手で阿久津が制し、3回戦進出を決めた。

混戦から抜け出して勝利を手にした阿久津は、「自信のない時間が多かった。チャンスはどちらにもあった。落ち着いて指せそうで、もう少しうまくまとめる手があったかもしれない」と、ホッとした様子だった。

里見は女流棋士として初めて本戦に進出してきた。18日には編入試験5番勝負第1局を控えている。「我慢するところではしっかり我慢していた。女性と指すという感覚はなかった。何度も負けたかと思った」と実力を認めた。

次は豊島将之九段(32)と戦う。「最近よく負かされているので、一生懸命やれれば」と話していた。