将棋の最年少5冠、藤井聡太王位(竜王・叡王・王将・棋聖=20)が豊島将之九段(32)の挑戦を受ける、「お~いお茶杯第63期王位戦7番勝負第4局」が24日、徳島市「渭水苑」で始まり、午後6時すぎ、後手の豊島が56手目を封じて1日目を終えた。シリーズの対戦成績は藤井の2勝1敗。藤井は王位3連覇を目指す。豊島は無冠返上を期す。1日目を終え、形勢はほぼ互角だ。

昨年と同カードとなった一戦の戦型は第1局から4局連続の角換わりへ進んだ。昼食休憩までに50手まで進んだが、午後になり、長考合戦となった。藤井が新手を投げかける形となり、両者とも慎重に読みを深めた。消費時間は藤井が3時間25分、豊島が4時間4分。王位戦は1局を2日かけて戦う持ち時間各8時間の7番勝負。2日目は25日午前9時に再開する。【松浦隆司】