将棋の第35期竜王戦7番勝負、藤井聡太竜王(20)対広瀬章人八段(35)戦の第3局を10月28、29日に開催する静岡県富士宮市は15日、対局で両者に提供するおやつの候補7品を発表した。

今回選ばれたのは、和菓子部門が12品の中から、「富士の湧水 黒みつ豆腐」「『森林限界を越えて』~新たな盤上の物語への挑戦 Beyond the Forest limit of Mt.Fuji~」「富士のくに雲海ゼリー」の3品。洋菓子部門26品の中から、「どらサンド」「幻の!!『黒いちじく』シュークリーム」「メロンシャンテ」「タヌキのケーキ」の4品。

藤井竜王の活躍に盛り上がる将棋のタイトル戦を、市制施行80周年記念行事として初めて招致。実際に食べたおやつも話題を集めることから、同市では投票制にして市民にも参加してもらおうと企画した。市内の和菓子店、洋菓子店などに呼びかけて候補作を募り、8月9日から18日までは市役所内で、31日まではインターネットで投票を受け付けていた。

約9500票の中からこの日、投票上位の作品を実行委員が試食して選んだ。

今月5、6日に同じ静岡県内でも牧之原市で行われた王位戦7番勝負第5局(藤井聡太王位対豊島将之九段)では、同市の商工会が主体となっておやつとランチの「地場産品活用『勝負メシ』プロジェクト」を進めた。

また、今期の竜王戦で富士宮市の次に第4局(11月8、9日)を迎える京都府福知山市でも、「竜王戦福知山城対局対局メニューづくりプロジェクト」と題し、「勝負メシ」「おやつ」「ドリンク」の候補を市内から募集している。こちらは今月27日に発表を予定している。