自民党の西村康稔経産相は30日、衆院経産委員会で西村氏が出張する際に土産物や弁当、サラダ購入する際の注意マニュアルが経産省内で作成されていたことについて釈明した。

立憲民主党の落合貴之氏から「半分ぐらいが大臣の買い物の対応について書かれていて、そんなにそれが重要なのか。会計係も複数必要、生ものを買うこともあるので保冷剤の準備も必須と書いてある」などと質疑を受けた。西村氏は東日本大震災の被災地である福島を訪問した後に作成されたものとの認識を示し、「本来の公務に支障がないように過度の負担にならないよう、私自身に気を使う必要はない、ましてやこんな文書を作る必要もないと伝えた」とした。

問題の内部文書は「西村経産大臣出張時の注意点」と題され、取扱注意のただし書きがある。「大臣は、お土産の購入量が非常に多いため荷物持ち人員が必要。秘書官1人では持ちきれない」、「大臣は夕食を購入するため駅構内を散策、弁当購入部隊とサラダ購入部隊の二手に分かれて対応」などの詳細な「トリセツ」が列記され、省内の担当職員に共有されていた。