井山裕太名人(33)に芝野虎丸九段(22)が挑戦している、囲碁の第47期名人戦7番勝負第4局(兵庫県宝塚市「宝塚ホテル」)は7日午後6時45分、208手までで白番(後手)の芝野が中押し勝ちした。芝野は開幕局こそ落としたが、第2局から一気に3連勝して、井山をかど番に追い込んだ。

6日からの2日制で始まった初日について、芝野は「あんまり研究していない格好で、打ち方も形勢判断も分からずに打っていました」と言う。終盤抜け出して、リードを広げた。

第5局は来週12、13日、静岡県河津町「今井荘」で打たれる。「すぐに対局があるので、体調を整えて頑張りたいと思います」と話した。

一方、後がなくなった井山は「コンディションを整えて、悔いのない碁が打てればと思います」と語った。昨年の前期は一力遼天元(当時)に2勝3敗から、連勝で逆転防衛を果たしている。一昨年、4勝1敗で名人を奪取した芝野を相手に再度、底力を発揮できるか注目だ。