大阪府や大阪市、堺市の観光事業を推進する大阪観光局が11日、大阪市内で会見を開き、元日本代表のMF香川真司、FW岡崎慎司、FW林大地らが所属するサッカーのベルギー1部シントトロイデン(STVV)と包括連携協定を締結したと発表した。

会見には、同局から溝畑宏理事長ら出席。STVVからは立石敬之CEOもベルギーからオンラインで参加した。

大阪は、25年に大阪・関西万博を迎える。同局は、ベルギーを起点に欧州全域にプロモーションをかける狙いだ。溝畑氏は「必殺100倍返しで、ウイルスに殴られた分、100発取り返すという思いで頑張ります」と宣言した。

STVVも、クラブとして「ここから、世界へ」というスローガンを掲げてきた。ヨーロッパで日本食をPRするイベントなどを開催し、日本とヨーロッパの懸け橋となるような活動を行ってきた。溝畑氏と26年にわたる親交という立石CEOは「関西の魅力を世界に」という思いを共有して、取り組みに賛同した。

同協定には、大阪・関西万博のプロモーション契約も含まれている。この日から万博閉幕の25年10月13日までの期間、クラブ協力の下、PR活動が行われる予定。

試合前に使用するウオーミングアップ用シャツや、フィールド上のLEDパネル、スタジアムの大型画面、スタメンリストに万博ロゴを掲載するなどしてアピールする考えだ。

会見では、STVV所属で関西出身の香川、岡崎、林がビデオメッセージを寄せた。香川は「チームをもっと大阪の皆さんに知ってもらえる機会にもなると思う」。岡崎は「STVVがパートナーとなることを誇りに思う」。林は「大阪の食、街に少しでも触れあってもらえる機会になればいいなと思うし、シントトロイデンっていうチームにも興味を持ってもらういい機会になると思う」と話して、協定締結を歓迎した。【竹本穂乃加】