東京都環境局は28日、東京都八王子市と神奈川県相模原市の境界にある陣馬山(じんばさん、標高約854メートル)山頂付近にある休憩舎の「直火・焚き火禁止」と記した木の看板が外され、燃やされたことを公表した。

前日27日午前に都職員が被害を発見。都環境局多摩環境事務所の自然公園担当は「今回の件は極めて悪質なので、警察に相談しています。これから(被害)届けを出すことになります」と説明。ツイッターでは「山火事防止のため、多摩産材の木で丁寧に作ったものなので、とても悲しい。山に登る人は自然に対しても人に対しても思いやりの気持ちを持ってほしい」と呼びかけた。

複数箇所に設置していた看板の1つが無理やり外されたあと、焦げて文字が読めなくなるほど燃やされたとみられる。今後は休憩舎に注意喚起や警察に捜査依頼中と伝えるポスターを掲示し、再発防止に努める予定だ。【鎌田直秀】