「政治とカネ」の問題で野党から追及を受けている秋葉賢也復興相は28日、衆院予算委員会で前日27日に予定された東日本大震災の被災地・福島視察を取りやめたことについて「国会でいろいろな質問が集中したことから国会での審議において、ていねいに説明する必要がある」と説明した。

復興相の公務より国会質疑で野党側の追及に対応することを優先したことについて岸田文雄首相は「先週の予算委員会でもさまざまな指摘、資料の提出を求められるなど説明責任を大臣として果たすことを全力で取り組んでもらいたい」とした。

秋葉氏は2021年7月に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体「世界平和連合」に会費2万4000円を支出したとされる指摘について月刊雑誌購読料と訂正した。立憲民主党の源馬謙太郎氏から同団体のホームページに「一冊800円。1年払いだと1万800円」と記載があるとし、「何で2万4000円も。寄付したのか。(差額を)返還してもらった方がいい」など指摘を受けた。別の関連団体に新聞購読料として支出した金額についても合わない点があると追及を受けた。

また昨年10月の衆院選で次男が秋葉氏の名前が入ったタスキをつけ、「影武者」として街頭活動を行い、公職選挙法違反の疑惑が浮上している点について「3人の息子がいるが次男が私に最も似ていると言われる。本人に確認したところ、指摘を受けて、すぐに外したと聞いている」と、これまで弁明を繰り返した。