「大井川鐵道」(本社・静岡県島田市)は1日、「蒸気機関車(SL)C56形135号機動態化プロジェクト」に要する資金の一部を募るクラウドファンディングで、現在8356万2000円を集めたと発表した。同機関車は今年2月、兵庫県加東市で静態保存されていた。これを搬入し、およそ3億円をかけて動けるようにするため、その資金を募ることとした。今年9月20日から11月30日まで71日間にわたり、約4300人から支援の手を差し伸べてもらった。

同社のSL列車の運転は約3年前から機械の不具合による運休、電気機関車による代走運転が目立つようになってきた。そこで安定運行のため、修理可能なSLを探していた。ただ、20年から続くコロナ禍で売り上げが減少したため、1億円を目標にクラウドファンディングで資金を調達を目指していた。