今夏の参院選で初当選した日本維新の会の青島健太参院議員(64)は12月1日、参院予算委員会で初めての質問に立った。青島氏は、かつてヤクルトスワローズで活躍した元プロ野球選手。初質問に臨む心境を、プロ野球時代の経験にたとえながら、切り出した。

青島氏は、質問の冒頭「質問をすることを、『打席が回ってくる』『打順が来る』というと、聞いている。ヤクルトスワローズの初打席は、ホームランでデビューをさせていただいたが、今日はホームランはねらわずに、着実に、落ち着いた議論をさせていただきたい」と語った。

また、「メード・イン・ジャパンの復活」というテーマに触れる中で、サッカーW杯カタール大会での、試合後の日本代表や日本サポーターによる清掃活動に言及。「勝った負けたは別にして、自分たちのごみだけでなく他の人のごみも拾い、来たときよりもきれいにしてサッカー場を後にする姿が、称賛されている。選手がロッカールームでタオルをたたみ、ごみひとつなくきれいにして後にしたことも、見事なスタイルだと称賛されている」と述べ、「こうした文化は、世界にPRできるメード・イン・ジャパンのひとつではないか。こういったものを、どう取り戻していくかは(今後の日本にとって)大きなテーマだと思う」と、主張した。エネルギー政策や東日本大震災後の福島の復興、新型コロナ対策などについて質問した。

青島氏は慶大、東芝を経て1984年、ヤクルトに入団し、1989年まで在籍。85年5月、阪神戦で、初打席、初ホームランを打った。