将棋の「ABEMAトーナメント2023」の収録が4日、都内で行われ、トップ棋士14人が個別に会見した。昨年12月21日に新型コロナウイルスに感染し、同25日に都内で行われた「SUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦2022」に欠場した渡辺明名人(棋王=38)も元気に姿を見せた。

「見た目には戻りました。細かい体力面は確認していきたい」と話した。のどの痛みが特にきつかったという。年末年始に予定していた若手との研究会はすべてキャンセルした。

2月には藤井聡太5冠(20)の挑戦を受ける棋王戦5番勝負も控えている。「藤井さんは6冠もかかるし、新しい局面で緊張感があるでしょう。こっちにもある。できる限り準備として臨みたい」と語った。

王位戦は挑戦者決定リーグ入りし、4月からは名人戦7番勝負もある。「今年の上半期はコンディションの高い状態で一気に乗り越えていきたい」と張り切っていた。