2021年の衆院選岐阜5区に立憲民主党から全国最年少の25歳で出馬(落選)した今井瑠々(るる)氏(26)が13日、岐阜市内で記者会見し、4月の岐阜県議選に自民党推薦で鞍替え出馬することを正式表明した。政策実現のため、昨年12月下旬に離党を決断したといい、「参院選後に立憲の支持率が伸び悩んだり、有権者からの支持はあまり得られていない感触はあった。全国的な支持率だけではなくて、地域を回って感じた」などと説明した。同席した野田聖子前男女共同参画担当相からは「今日は保護者のようなつもりで、しっかりと支えられる国会議員の1人でありたい。自民にいてほしい人材」などと激励を受けた。

今井氏は次期衆院選へ向けて立民の岐阜5区支部長として活動していた。立民県連は離党届を受理せず、除籍処分を党本部に上申し、2021年12月から支給した総額650万円の活動費の返還を求めている。この日、泉健太代表も「政治の世界で活動する者としては大きな裏切り、背信。総支部長であった時から(自民党と)接触をしてきた」などと厳しく批判した。

今井氏は離党の経緯について「説明が遅れたり、手順の点でご迷惑、ご心配をかけてしまった」と謝罪したが、活動費の返還については「適切に政治資金規正法にのっとって対応します。しっかりと検討していきたい」と明言を避けた。【大上悟】