来年の米大統領選に向けた選挙キャンペーンをスタートさせたトランプ前大統領が27日、第3次世界大戦の可能性について言及し、「ミサイル防衛シールド」を構築すると語る動画を自身が立ち上げたソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。

トランプ氏は、他国が核の威嚇を行っているのは我々の指導者を尊重していないためだとバイデン大統領を批判し、ロシアのプーチン大統領とその同盟国が各兵器の使用の可能性をちらつかせていることに言及。「第3次大戦は他に類を見ない大惨事になるだろう。これにより、第1次世界大戦と第2次世界大戦は非常に小さな戦争のようになるだろう」と語った。

この核の脅威から米国民を守るため、イスラエルの「アイアンドーム」と呼ばれる防空システムのように、「我が国の上空にも侵入不可能な最先端の次世代ミサイル防衛シールドを構築する」と防衛計画について持論を展開した。

トランプ氏はこの動画を公開する前も、自身が大統領だったらロシアによるウクライナ侵攻は起こらなかったと投稿。「もし起きたとしても自分が大統領なら、24時間以内に交渉で終結させることができた」とトゥルース・ソーシャルで述べている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)