岸田首相は31日の衆院予算委員会で、野党時代の自民党が児童手当の所得制限を強硬に主張し、当時の民主党政権を非難したことについて立憲民主党の長妻昭氏から反省の弁を再三、求められ、「反省すべきものは反省しなければならない」と淡々と答弁した。これに対して立民の岡田幹事長は「本当に反省しているなら、もっとていねいに何を反省しているのか、言葉を尽くして欲しい」などと批判した。

2010年3月の参院厚生労働委員会で自民党の丸川珠代元五輪相は「愚か者めが」、「このくだらん選択をした、ばか者どもを絶対忘れんなよ」と痛烈なヤジを飛ばし、自民党は「愚か者」Tシャツを販売して対決姿勢は熱を帯びた。

丸川氏はこの日、「当時は私の発言を取り上げ、自民もTシャツを作り販売した。私を含め、党が反省すべきは反省すべきだ」と、岸田氏の答弁をなぞった。