新潮社は1日、作家の村上春樹氏(73)の新作小説を、4月13日に発売すると発表した。17年2月刊行の「騎士団長殺し」(第1部顕れるイデア編、第2部遷ろうメタファー編)以来、6年ぶりとなる書下ろし長編小説だという。同社は「書下ろし小説1200枚! 村上春樹の新作長編(1200枚)が、2023年4月13日、新潮社より刊行されます。本作は、村上作品の長編小説としては初めて、刊行と同日に電子書籍も配信します」などと発表した。

◆村上春樹(むらかみ・はるき)1949年(昭24)1月12日、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年「風の歌を聴け」(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に「羊をめぐる冒険」(野間文芸新人賞)「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」(谷崎潤一郎賞)「ノルウェイの森」「国境の南、太陽の西」「ねじまき鳥クロニクル」(読売文学賞)「海辺のカフカ」(世界幻想文学大賞、ニューヨーク・タイムズThe 10 Best Books of 2005)「アフターダーク」「1Q84」(毎日出版文化賞)「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」などがある。「神の子どもたちはみな踊る」「東京奇譚集」などの短編小説集や「村上春樹 雑文集」「ポートレイト・イン・ジャズ」などのエッセー集、「辺境・近境」などの紀行文、カーヴァー、サリンジャー、カポーティ、フィッツジェラルド、マッカラーズの翻訳作品など著書・訳書多数。海外での文学賞受賞も多く、2006年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、スペイン芸術文学勲章、2011年カタルーニャ国際賞、2014年ヴェルト文学賞、2016年ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞、2022年チノ・デルドゥカ世界賞(フランス)を受賞。