外務省は1日、フィリピンのマルコス大統領が今月8日から12日まで、日本を公式訪問することを発表した。大統領は日本滞在中、岸田文雄首相と会談するほか、天皇皇后両陛下との会見も予定されている。マルコス大統領の日本訪問は、昨年6月30日の大統領就任以降、初めて。

フィリピンと日本をめぐっては、日本各地で起きている広域強盗事件に関与した可能性があるとして、日本の警察当局がフィリピンの入管施設に収容されている4人の容疑者について、日本に強制送還するよう求めており、両国間で調整が続いている。

フィリピン側はこれまで、マルコス大統領の日本訪問までに決着を目指したい考えを明らかにしている。大統領の訪日が、容疑者移送問題の進展に影響するか注目されるほか、日本を訪れた際にも、岸田首相との会談で議論のテーマの1つになる可能性がある。