宮台真司さんが襲撃された事件で、容疑者とみられる無職の男の死亡が明らかになり、男の自宅周辺では1日、警視庁による家宅捜索が行われるなど、物々しい雰囲気に包まれた。

男の自宅は、相模原市南区のJR横浜線古淵駅から南に約1キロの住宅街。周辺には規制線が張られ、警視庁の捜査員が自宅を調べていた。近所の住民は不安そうな表情を浮かべ、その様子を見つめていた。近くに住む80代女性によると、男は両親と暮らしていた。自宅から徒歩約5分離れた場所に別宅があり、男はごはんを食べるときなどに自宅を出入りしていたという。女性は男と昨年の11月~12月ごろに会ったといい、男について「無口でしゃべらない人。道で会えばあいさつを交わす程度でした。自転車に乗るところも見たことがある」と話した。女性は約20年前に男の母親から、男が精神的な理由で仕事ができなくなったという話を聞いたという。

男の別宅の近くに住む60代女性は「(男の)お母さんがよく朝掃除に来て、玄関をきれいにしていた」と語った。男の印象については「体が大きくて丸刈りの方」と述べたが「テレビで見た(防犯カメラの)映像とは結び付かなかった」と振り返った。【沢田直人】