岸田文雄首相が会長を務める自民党岸田派は2日、都内で派閥の定例会合を開いた。

現職の首相が派閥会長の立場を継続する方針に党内の一部から異論がくすぶる中、首相は先週に続いて、この日も出席はしなかった。

座長を務める林芳正外相はあいさつの中で、前日まで首相が出席して答弁に立った衆院予算委員会について「近くで見ていて、総理の答弁が非常に安定している」と述べ、身内の立場で首相の答弁ぶりを評価。「いろんなことを考え理解された上で、しっかりおっしゃっている。外務大臣を長くやられ、党の政調会長もやっておられるので、政策に対する細かいところも含めて理解が反映されている」と指摘し、「おかげで私はあまり出番がない」と笑わせた。

首相は先月30日から今月1日まで衆院予算委員会に出席し質疑に臨んだ。首相に対しては、岸田政権が取り組む政策や政治姿勢について野党から厳しい追及がなされたほか、自民党からも、派閥との関係や子育て政策をめぐる児童手当撤廃方針などについて、見解を問う質問が出た。