藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=20)が史上最年少6冠を目指して渡辺明棋王(38)に挑戦する、将棋の第48期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第1局が5日、長野市「長野ホテル犀北館」で行われる。対局前日の4日、両者は現地入り。対局場の検分を行った後、記者会見、開幕式に参加した。

開幕式では開催地を代表して、荻原健司長野市長(53)があいさつをした。1992年(平4)アルベールビル冬季五輪と94年リレハンメル冬季五輪複合団体金メダリストで、「キングオブスキー」と言われたアスリートだ。「キングオブ将棋の2人がいるのはすごい。夢のようで、この場から離れたくない」と話した。

一昨年11月の当選直後、棋王戦の誘致を知らされ、真っ先に快諾したという。「将棋の最高峰が来る。本物が来る。市民に喜んでもらえるのは、文化の発展につながる」と力説していた。